恩送り
私の毎日は、大きな良い出来事はあまり起きない毎日である。
たまたま電車の席に座れた、少し面白いことがあって笑った等、小さな良い出来事はあっても、それを一週間後まで覚えているほどの大きな良い出来事は中々起きない。
そんな日々であるが、たまに、心に残るささやかな幸せを感じる出来事がおきる。
私がささやかな幸せを感じる時。
それは、見ず知らずの人から親切にされた時である。
エレベーターで先に降りるよう、ボタンを押してもらったとき。横断歩道で、車に乗ってる人から先に行くよう譲ってもらったとき。
人によってはそんなことで幸せを感じるのかと思うかもしれない。しかし、私にとっては、見ず知らずの人から仕事関係なく、親切にされることはとても心に残ることである。
その人がどんな気持ちで私に親切にしてくれるのかはわからない、しかし、その人は「誰か」からの親切を受け、私に恩送りしているのではないだろうか。
その恩送りのおかげで、私は幸せな気分になり、また頑張ろうと思い、笑顔になり、私も恩送りをしようという気持ちになる。
ささやかな親切が私の大きなエネルギーになっている。
見ず知らずの人に恩送りをしたところで、その恩恵が自分に返ってくるとは限らない、また自分に何か良いことが起きたという実感をえる可能性は低いかもしれない。
しかし、自分のした恩送りが、誰かのエネルギーとなり、それを受けた人がまた恩送りをして誰かのエネルギーとなり、、恩送りの連鎖でいい循環が生まれると思う。
そして何より、人に親切にすると自分も良い気分になる。
恩送り。少しでも誰かの役に立てるように、
小さな親切を積み重ねていきたいと思う。